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理事長あいさつ

菊水会創立20周年を迎えて

 平成の御代が31年4月末で終わって新元号が公布され、5月より新しい天皇がご即位されるという真におめでたい年になりました。
 このおめでたい時に社会福祉法人 菊水会は創立20周年を迎えることができましたことを心から有難く思っております。
 思い起こしますと、平成9年3月、当時の菊川町長から特別養護老人ホームの建設予定地として、風光明媚な現在地と助成金をいただき、元理事、故岸田公明氏をはじめ、設立準備委員会の皆様のご尽力により、平成10年3月20日付けで社会福祉法人 菊水会の県知事認可を受けることができました。そこで、岸田公明氏と私の二人で東京の日本財団に出向き、助成金の申請をし、山口県から建設の許可が下りました。
 これもひとえに下関市(旧菊川町)、山口県の行政各位をはじめ、法人設立準備委員会の皆様、地域の皆様のお蔭であると心から感謝いたしております。
 翌平成11年4月1日に特別養護老人ホームきくがわ苑が開設となりました。開設当初は、特養50床とショートステイ20床の合わせて70床とデイサービスセンターが主な施設でしたが、その後、高齢化の進行と認知症高齢者増加などの時代の要請があり、認知症高齢者グループホームや障害者のための作業所、障害者グループホームも開設しました。
 平成23年7月には、田部地区の拠点として、サービス付き高齢者向け住宅やショートステイなどを併設した「複合型ケアタウン にじの丘」を開設し、その翌年には、地域密着型特別養護老人ホームと地域密着型グループホームも加わりました。そうして法人の職員数は200名を超える規模となりました。
 しかし、現在、我が国は多くの分野で人手不足により、外国人労働者に頼らざるを得ない状況になってまいりました。当施設でも、職員の充足が次第に困難となり、外国人を採用して、現在は日本語学校や福祉専門学校での教育実施中でございます。
 このような厳しい社会情勢においても、社会福祉法人 菊水会は、初心を忘れず、「家庭の延長」、「地域に開かれた法人」を理念に掲げ、これからも皆様のお役に立てるよう、地域の福祉サービスに取り組んでまいります。
 創立20周年を迎え、これから後の30年、50年に向けて決意を新たに福祉施設の円滑な運営を行い、社会福祉法人として地域に貢献するよう後に続く者に伝えてゆきたいと考えております。
今後も皆様方のご支援、ご鞭撻をお願いし、ご挨拶といたします。
 
社会福祉法人 菊水会
理事長     青柳 龍平
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